カブ隊・大俳句大会−2 2002年
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  みなさん、こんにちはっ(=^o^=)
  またまた、ウメトラマン師匠の俳句「はいく」教室ですよっ 〜♪
  今年の春の「親子ハイキング」は鎌倉でしたね。

  みんなの行いが良かったおかげで、またまた「晴れ」に恵まれて楽しい一日でしたね。
  そして、みなさんのアンコールでまたまた「俳句作り」をしましたよ。
  お題は「春」で、春に関する「季語(きご)」が必ず入っていることとしました。
  季語がないと俳句とはいえなくなりますからね。(^^;

  みんな「俳句作りは2回目だったので、良い句「く」が多すぎて
選ぶのがたいへんでした。
  選び方は、先ず句だけを全て書き出し、師匠「ししょう」が独断と偏見で
優秀作品を採りました。 
「句」を選んでしまってから作った人の名前を見たので、良い「句」を沢山
  作った人は何回も優秀作品にでていますよ。


最優秀賞  はるハイク にっこりわらう ほとけさま  関根 慎
* これはなんと素朴なすてきな句でしょう。
 鎌倉にはたくさんの仏像がありますけど、良く晴れた春の日、
 ハイキングをしている慎ちゃんには、「ほとけさま」がわらいかけて
 くれたのですね。 本当にジーンとするほどいい句です。

優秀賞  かまくらぐう 春のとりでを くぐってる 大脇 駿
* 鎌倉宮の桜吹雪がすごかったですね。
 それが春のとりでをくぐっているように見えたのですね。
 春を「とりで」に見立てて、鎌倉宮を擬人化(人に見立てる)したところが
 本当にユニークな発想です。

優秀賞  風がふき 若葉の芽がでて かれ葉ちる 古賀英太郎
* 本当に新緑の若葉がきれいでしたね。
 この日はかなりすずしい風が吹いていて、春なのに木の葉も舞って
 いました。これを無意識に世代交代を感じたとは、さすがに「ただもの
 ではない」と思います。

優秀賞  はなふぶき じんじゃのまえで よこたわる 関根 慎
* 本当に「はなふぶき」がすごかったですね。
 桜ももう終わりになっていて、地上にも沢山花びらがおり敷いていて、
 そこにどんどんつもって行く‥‥。 風に舞う桜の花吹雪が神社の
 前に横たわっていく、という豪華な風景が目に浮かびます。

優秀賞  さりげなく ぼくの心は 春のいろ 岩本大輝
* これはおどろきです。「さりげなく」親子ハイクに行って、胸いっぱいに
 春の空気を吸い込んだら、「さりげなく」句ができちゃった‥‥といった
 ところですね。でも、この句を作ったスカウトは「うさぎ」なんです。
 あわてて他の句を見たら、これもすごいです。これからも沢山作って
 見せてくださいね。 君はひょっとしたら天才かも。

そのほかたくさんの優秀作品があります。

 はるのかぜ おらのこころは れいふうさ 関根 慎
* 本日最初に作った句です。出てくるとき、ひょっとしてお母さんに
 しかられたかな。(^◇^)

佳作  ほとけさま はるのかぜが ふいている 関根 慎
* これもすばらしい句です。最優秀賞をどちらにするかまよいました。

 
佳作  はるのいけ かぜのように ながれてる 関根 慎
* 春の池には桜のはなびらなどが浮かんでいます。 風で水面が
 動いている様子がわかります。

 てんぐたち あおばのやまを ながめてる 関根 慎
* 建長寺の後ろの山を登っていくと、カラス天狗の像がたくさんあったね。
  青葉の中でノンビリしてたかな。

佳作  はるのかぜ ごごのとけいが なりひびく 関根 慎
* 春風が吹いている心地よい午後、のんびりとミュージツクサイレンが
 鳴っています。 音が入っているすてきな句です。

 はるのそら あおい小鳥が そらをまう 関根 慎
 虫たちもはるのなきごえ きこえるよ 関根 慎
 建長寺 春の小鳥が鳴いている 大脇 駿
 けんちょうじ 春見て感動 写真とり 大脇 駿
* 本当にすてきな春の日でしたね。 

 はんぞうぼう 春への階段 によんきゅう 大脇 駿
* 249段の階段。元気いっぱい登ったね。

 みちしるべ 春の道がとおってる 大脇 駿
 おぼうさん 春の太陽 反しゃする 大脇 駿
* あはは、まぶしかったかな。

 はんぞうぼう 春をみながら なにしよう 大脇 駿
 はんぞうぼう 上から見えた 春の色 大脇 駿
 けんちょうじ 春の景色を 楽しもう 大脇 駿
 てんぼうだい みどりのむこうは 港がある 大脇 駿
 山の中 水玉もような さくらだね 大脇 駿
 春の木々 カラステングが 見ているよ 大脇 駿
佳作  けんちょうじ わかばがのびて 空を見る 大脇 駿
* 目に痛いような若葉の木々を見上げると、青い空。
 実は自然のものは、青空と仲良しなんだよ。(*^o^*)

佳作  てんぼうだい みどりにはさまれ 富士の山 大脇 駿
* 本当に富士山を見ることができて運がよかったね。 普通は空気が
 悪いので、見えないそうだよ。
 ホーホケキョ うぐいすがなく 春の歌 大脇 駿
 緑の下 そばめしたべて 休けい中 大脇 駿
 春のばしょ 自然の風が 吹き降ろす 大脇 駿
 春の空 気分そうかい くもうかぶ 大脇 駿
 どうしよう 緑を見ながら 考え中 大脇 駿
佳作  緑の木 さかなににていて うろこあり 大脇 駿
* 観察をすることは大切ですよ。よく気がつきましたね。

 春のそら 下には緑の くもがある 大脇 駿
* 展望台にあがると、本当に緑の雲間からながめている感じだね。

 春のばしょ 自然の風が 吹きおろす 大脇 駿
佳作  線香と 若葉がいっぱい けんちょうじ 古賀英太郎
* 線香の香りと若葉がいっぱいの建長寺でしたね。

 けんちょうじ さくらはないけど 人いっぱい 古賀英太郎
 さくらちり わか葉がいっぱい けんちょうじ 古賀英太郎
* 今年は本当に桜の開花が早かったね。
 この日はもうどちらかというと、初夏のようだったね。

 見下ろして わかばは続く はんぞうぼう 古賀英太郎
 てんぼうだい さくらのさけめに 海がある 古賀英太郎
* 展望台から見ると、今登ってきた道のところから 海が見えます。
 道の両側には桜がいっぱいあるのですね。きれいな風景です。

 花がさき かまくらぐうに 人がきた 古賀英太郎
 かまくらで まくらをもって おやすみよ 岩本大輝
* あはは‥‥、韻(いん)を踏んだ俳句ですね。 コミカルでとても
 いいです。 でも残念だけど季語(きご)がないので、これは川柳(せんりゅう)
 と言って、俳句(はいく)とは別のものになってしまったよ。

佳作  春のよる あなたにあえて うれしいな 岩本大輝
* これはまた、なんと、情緒いっぱいの句ですね。
 きみは本当に「うさぎ」かな。(^^;  もっといっぱい作ろうよ。

 かいだんで カラスてんぐが おでむかえ 飯村拓人
* もっと俳句作ろうよ。

 どうどうと さきほこっている さくらのき 芹田 昇
* 桜は、一年に一度主役になれるんだね。

佳作  くさのなか ちいさないのち うごいてる 芹田 昇
* ちいさないのち、大切にしようね。 きみのやさしさがこの句の中に
 よくあらわれていますね。

 きのおもて ところどころに ひかるしる 芹田 昇
 もみじのき あおあおしいは いっぱいだ 芹田 昇
 ときがたち せいちょうする もみじのき 芹田 昇
佳作  木々たちの せいちょうをみる てんぐたち 芹田 昇
* カラス天狗たちはいつからここにいるのでしょうか。

 ハイキング はいくをもとめて あるいてく 芹田 昇
 たけばやし かれかけたはが のこってる 芹田 昇
 自然ではいのちがうまれ しんでゆく 芹田 昇
 しぜんでは 死ぬかいきるか サバイバル 芹田 昇
 はいきガス しぜんをこわす てきたちだ 芹田 昇
佳作  かれはちり わかばがめばえ かぜが吹く 芹田 昇
* 春なのに葉っぱが散り、若葉がでていたね。 古賀君の句と似ていますが
 順番が違うだけで感じが全く変わってしまいます。

 
 建長寺 桜がないけど 春がある 大脇 顕
 建長寺 夏でもないのに 夏みかん 大脇 顕
 かまくらぐう 秋でもないのに 木の葉ちる 大脇 顕
* 鎌倉は観光都市で、沢山の自動車が集るので、その
 排気ガス対策が必要ですね。

 かまくらぐう 青葉の中で 休けい中 大脇 顕
佳作  ひらひらと 花びら散って 春の道 大脇 顕
* なんだか物語のワン・シーンのようですね。

 かまくらは ゆきがないのに かまくらだ 長谷川良太
* あはは、雪国に「かまくら」ってあるね。

 はるかぜが きもちいいのが かまくらだ 長谷川良太
 このやまは ゆめがつまった かまくらだ 長谷川良太
 かまくらで ゆめを食いつくす からすてんぐ 白石千織
* からす天狗 (てんぐ) は子どもの夢に入り込んで、その夢を食べてしまい、
 夢を食べられた子どもは夢を見なくなると言われます。
 本当にそうだったら恐いよね。(^^;

 そらのした 青葉を見つけて 春を知る 白石千織
 町のむこう しろく浮かぶ 富士の山 白石千織
* 展望台から見た富士山、きれいでしたね。季語が入ると優秀作品だよ。

佳作  はるのおと みみをすませば きこえてく 白石千織
* 春はどんな音がするのかな。 雪解けの水の音、植物が活動を開始した音、
 冬眠からさめた動物のあくび‥‥、いろいろ想像すると楽しいね。

 ハイキング ついでにひとつ ゴミひろい 白石千織
* これこそボーイスカウトですね。拍手、パチパチパチ‥‥
 この句はとてもいいのですが、季語がないので、最初の「ハイキング」を
 「はるハイク」にすると良くなります。

 はるのかぜ ここちよくきれいに ふいている 高林 亮太
* ほんとうに気持ちがいい一日でしたね。

 かまくらで だいぶつみれず かなしいな 永澤翔太
* おおお〜っ、そー言えば「かまくら」といったら大仏だよな。
 今度一度見に行きたいな。(*^o^*)

 春ハイク いつももめるが 山登り 永澤翔太
* 山登り、かなり苦労していたね。 う〜ん、身体をきたえよう。

 春の葉は ひらひら落ちる 風の舞 中山翔吾
* 春なのに葉っぱがたくさん散っていたね。 かぜの中で葉っぱが踊っていた
 よね。でも、春なのになぜ葉っぱが散っていたのでしょーね。

 やらないと つまらないのに はるはいく 坂井康太郎
 春の山 新芽の緑が うつくしい 坂井康太郎
* そうそう、なんでも積極的 (せっきょくてき) に挑戦 (ちょうせん) しようね。
 そうすると、「つまらない」がどこかに飛んでいってしまうよ。

佳作  桜の木 はっぱしかない けんちょうじ 釘宮慎也
* 桜は終わっていたけど、緑がきれいだったね。
 桜が終わってしまった鎌倉を、コミカルに考えたところが面白いね。

 かまくらに おじぞうさまと てんにょさま 釘宮慎也
* 古都かまくらには、たくさんの仏像があります。
 「てんにょさま」というのは弁天さまだったのかな。


うめとらまんの 俳句教室 (*^^*
 
   いゃー、みんなすごいね。 
  今日は2回目の俳句(はいく)教室だったけど、進歩はすごいものがあります。
  とくにみんなの「新鮮な感覚」、とてもリーダーはかないませんね。
  今回は、俳句の大切な「やくそくごと」、「季語」を入れることもちゃんと出来ているし、
  自然に俳句の極意を体得しつつありますね。

  いい俳句をつくるには、まず、いろいろあまり考えないで、こころに浮かんだことを
  どんどんメモしておいて、俳句にすることです。
  すばらしいアイデアはすぐに忘れます。
すぐにメモしておきましょう。
 
  今回は、たくさんの俳句がありました。 
芹田くん、大脇顕くん、駿くん、古賀くん、大量の句が出来ましたね。 
たくさん作ると練習になって、その中からすばらしいものが出てくるのです。

  さあ、どんどんメモをして、次ぎの俳句大会にそなえようっ!

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