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カブ隊・大俳句大会−2 |
2002年 4/6 |
みなさん、こんにちはっ(=^o^=) またまた、ウメトラマン師匠の俳句「はいく」教室ですよっ 〜♪ 今年の春の「親子ハイキング」は鎌倉でしたね。 みんなの行いが良かったおかげで、またまた「晴れ」に恵まれて楽しい一日でしたね。 そして、みなさんのアンコールでまたまた「俳句作り」をしましたよ。 お題は「春」で、春に関する「季語(きご)」が必ず入っていることとしました。 季語がないと俳句とはいえなくなりますからね。(^^; みんな「俳句作りは2回目だったので、良い句「く」が多すぎて 選ぶのがたいへんでした。 選び方は、先ず句だけを全て書き出し、師匠「ししょう」が独断と偏見で 優秀作品を採りました。 「句」を選んでしまってから作った人の名前を見たので、良い「句」を沢山 作った人は何回も優秀作品にでていますよ。 |
最優秀賞 | はるハイク にっこりわらう ほとけさま | 関根 慎 |
* これはなんと素朴なすてきな句でしょう。 鎌倉にはたくさんの仏像がありますけど、良く晴れた春の日、 ハイキングをしている慎ちゃんには、「ほとけさま」がわらいかけて くれたのですね。 本当にジーンとするほどいい句です。 |
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優秀賞 | かまくらぐう 春のとりでを くぐってる | 大脇 駿 |
* 鎌倉宮の桜吹雪がすごかったですね。 それが春のとりでをくぐっているように見えたのですね。 春を「とりで」に見立てて、鎌倉宮を擬人化(人に見立てる)したところが 本当にユニークな発想です。 |
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優秀賞 | 風がふき 若葉の芽がでて かれ葉ちる | 古賀英太郎 |
* 本当に新緑の若葉がきれいでしたね。 この日はかなりすずしい風が吹いていて、春なのに木の葉も舞って いました。これを無意識に世代交代を感じたとは、さすがに「ただもの ではない」と思います。 |
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優秀賞 | はなふぶき じんじゃのまえで よこたわる | 関根 慎 |
* 本当に「はなふぶき」がすごかったですね。 桜ももう終わりになっていて、地上にも沢山花びらがおり敷いていて、 そこにどんどんつもって行く‥‥。 風に舞う桜の花吹雪が神社の 前に横たわっていく、という豪華な風景が目に浮かびます。 |
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優秀賞 | さりげなく ぼくの心は 春のいろ | 岩本大輝 |
* これはおどろきです。「さりげなく」親子ハイクに行って、胸いっぱいに 春の空気を吸い込んだら、「さりげなく」句ができちゃった‥‥といった ところですね。でも、この句を作ったスカウトは「うさぎ」なんです。 あわてて他の句を見たら、これもすごいです。これからも沢山作って 見せてくださいね。 君はひょっとしたら天才かも。 |
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そのほかたくさんの優秀作品があります。 |
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はるのかぜ おらのこころは れいふうさ | 関根 慎 | |
* 本日最初に作った句です。出てくるとき、ひょっとしてお母さんに しかられたかな。(^◇^) |
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佳作 | ほとけさま はるのかぜが ふいている | 関根 慎 |
* これもすばらしい句です。最優秀賞をどちらにするかまよいました。 |
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佳作 | はるのいけ かぜのように ながれてる | 関根 慎 |
* 春の池には桜のはなびらなどが浮かんでいます。 風で水面が 動いている様子がわかります。 |
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てんぐたち あおばのやまを ながめてる | 関根 慎 | |
* 建長寺の後ろの山を登っていくと、カラス天狗の像がたくさんあったね。 青葉の中でノンビリしてたかな。 |
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佳作 | はるのかぜ ごごのとけいが なりひびく | 関根 慎 |
* 春風が吹いている心地よい午後、のんびりとミュージツクサイレンが 鳴っています。 音が入っているすてきな句です。 |
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はるのそら あおい小鳥が そらをまう | 関根 慎 | |
虫たちもはるのなきごえ きこえるよ | 関根 慎 | |
建長寺 春の小鳥が鳴いている | 大脇 駿 | |
けんちょうじ 春見て感動 写真とり | 大脇 駿 | |
* 本当にすてきな春の日でしたね。 |
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はんぞうぼう 春への階段 によんきゅう | 大脇 駿 | |
* 249段の階段。元気いっぱい登ったね。 |
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みちしるべ 春の道がとおってる | 大脇 駿 | |
おぼうさん 春の太陽 反しゃする | 大脇 駿 | |
* あはは、まぶしかったかな。 |
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はんぞうぼう 春をみながら なにしよう | 大脇 駿 | |
はんぞうぼう 上から見えた 春の色 | 大脇 駿 | |
けんちょうじ 春の景色を 楽しもう | 大脇 駿 | |
てんぼうだい みどりのむこうは 港がある | 大脇 駿 | |
山の中 水玉もような さくらだね | 大脇 駿 | |
春の木々 カラステングが 見ているよ | 大脇 駿 | |
佳作 | けんちょうじ わかばがのびて 空を見る | 大脇 駿 |
* 目に痛いような若葉の木々を見上げると、青い空。 実は自然のものは、青空と仲良しなんだよ。(*^o^*) |
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佳作 | てんぼうだい みどりにはさまれ 富士の山 | 大脇 駿 |
* 本当に富士山を見ることができて運がよかったね。 普通は空気が 悪いので、見えないそうだよ。 |
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ホーホケキョ うぐいすがなく 春の歌 | 大脇 駿 | |
緑の下 そばめしたべて 休けい中 | 大脇 駿 | |
春のばしょ 自然の風が 吹き降ろす | 大脇 駿 | |
春の空 気分そうかい くもうかぶ | 大脇 駿 | |
どうしよう 緑を見ながら 考え中 | 大脇 駿 | |
佳作 | 緑の木 さかなににていて うろこあり | 大脇 駿 |
* 観察をすることは大切ですよ。よく気がつきましたね。 |
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春のそら 下には緑の くもがある | 大脇 駿 | |
* 展望台にあがると、本当に緑の雲間からながめている感じだね。 |
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春のばしょ 自然の風が 吹きおろす | 大脇 駿 | |
佳作 | 線香と 若葉がいっぱい けんちょうじ | 古賀英太郎 |
* 線香の香りと若葉がいっぱいの建長寺でしたね。 |
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けんちょうじ さくらはないけど 人いっぱい | 古賀英太郎 | |
さくらちり わか葉がいっぱい けんちょうじ | 古賀英太郎 | |
* 今年は本当に桜の開花が早かったね。 この日はもうどちらかというと、初夏のようだったね。 |
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見下ろして わかばは続く はんぞうぼう | 古賀英太郎 | |
てんぼうだい さくらのさけめに 海がある | 古賀英太郎 | |
* 展望台から見ると、今登ってきた道のところから 海が見えます。 道の両側には桜がいっぱいあるのですね。きれいな風景です。 |
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花がさき かまくらぐうに 人がきた | 古賀英太郎 | |
かまくらで まくらをもって おやすみよ | 岩本大輝 | |
* あはは‥‥、韻(いん)を踏んだ俳句ですね。 コミカルでとても いいです。 でも残念だけど季語(きご)がないので、これは川柳(せんりゅう) と言って、俳句(はいく)とは別のものになってしまったよ。 |
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佳作 | 春のよる あなたにあえて うれしいな | 岩本大輝 |
* これはまた、なんと、情緒いっぱいの句ですね。 きみは本当に「うさぎ」かな。(^^; もっといっぱい作ろうよ。 |
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かいだんで カラスてんぐが おでむかえ | 飯村拓人 | |
* もっと俳句作ろうよ。 |
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どうどうと さきほこっている さくらのき | 芹田 昇 | |
* 桜は、一年に一度主役になれるんだね。 |
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佳作 | くさのなか ちいさないのち うごいてる | 芹田 昇 |
* ちいさないのち、大切にしようね。 きみのやさしさがこの句の中に よくあらわれていますね。 |
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きのおもて ところどころに ひかるしる | 芹田 昇 | |
もみじのき あおあおしいは いっぱいだ | 芹田 昇 | |
ときがたち せいちょうする もみじのき | 芹田 昇 | |
佳作 | 木々たちの せいちょうをみる てんぐたち | 芹田 昇 |
* カラス天狗たちはいつからここにいるのでしょうか。 |
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ハイキング はいくをもとめて あるいてく | 芹田 昇 | |
たけばやし かれかけたはが のこってる | 芹田 昇 | |
自然ではいのちがうまれ しんでゆく | 芹田 昇 | |
しぜんでは 死ぬかいきるか サバイバル | 芹田 昇 | |
はいきガス しぜんをこわす てきたちだ | 芹田 昇 | |
佳作 | かれはちり わかばがめばえ かぜが吹く | 芹田 昇 |
* 春なのに葉っぱが散り、若葉がでていたね。 古賀君の句と似ていますが 順番が違うだけで感じが全く変わってしまいます。 |
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建長寺 桜がないけど 春がある | 大脇 顕 | |
建長寺 夏でもないのに 夏みかん | 大脇 顕 | |
かまくらぐう 秋でもないのに 木の葉ちる | 大脇 顕 | |
* 鎌倉は観光都市で、沢山の自動車が集るので、その 排気ガス対策が必要ですね。 |
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かまくらぐう 青葉の中で 休けい中 | 大脇 顕 | |
佳作 | ひらひらと 花びら散って 春の道 | 大脇 顕 |
* なんだか物語のワン・シーンのようですね。 |
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かまくらは ゆきがないのに かまくらだ | 長谷川良太 | |
* あはは、雪国に「かまくら」ってあるね。 |
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はるかぜが きもちいいのが かまくらだ | 長谷川良太 | |
このやまは ゆめがつまった かまくらだ | 長谷川良太 | |
かまくらで ゆめを食いつくす からすてんぐ | 白石千織 | |
* からす天狗 (てんぐ) は子どもの夢に入り込んで、その夢を食べてしまい、 夢を食べられた子どもは夢を見なくなると言われます。 本当にそうだったら恐いよね。(^^; |
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そらのした 青葉を見つけて 春を知る | 白石千織 | |
町のむこう しろく浮かぶ 富士の山 | 白石千織 | |
* 展望台から見た富士山、きれいでしたね。季語が入ると優秀作品だよ。 |
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佳作 | はるのおと みみをすませば きこえてく | 白石千織 |
* 春はどんな音がするのかな。 雪解けの水の音、植物が活動を開始した音、 冬眠からさめた動物のあくび‥‥、いろいろ想像すると楽しいね。 |
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ハイキング ついでにひとつ ゴミひろい | 白石千織 | |
* これこそボーイスカウトですね。拍手、パチパチパチ‥‥ この句はとてもいいのですが、季語がないので、最初の「ハイキング」を 「はるハイク」にすると良くなります。 |
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はるのかぜ ここちよくきれいに ふいている | 高林 亮太 | |
* ほんとうに気持ちがいい一日でしたね。 |
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かまくらで だいぶつみれず かなしいな | 永澤翔太 | |
* おおお〜っ、そー言えば「かまくら」といったら大仏だよな。 今度一度見に行きたいな。(*^o^*) |
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春ハイク いつももめるが 山登り | 永澤翔太 | |
* 山登り、かなり苦労していたね。 う〜ん、身体をきたえよう。 |
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春の葉は ひらひら落ちる 風の舞 | 中山翔吾 | |
* 春なのに葉っぱがたくさん散っていたね。 かぜの中で葉っぱが踊っていた よね。でも、春なのになぜ葉っぱが散っていたのでしょーね。 |
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やらないと つまらないのに はるはいく | 坂井康太郎 | |
春の山 新芽の緑が うつくしい | 坂井康太郎 | |
* そうそう、なんでも積極的 (せっきょくてき)
に挑戦 (ちょうせん) しようね。 そうすると、「つまらない」がどこかに飛んでいってしまうよ。 |
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佳作 | 桜の木 はっぱしかない けんちょうじ | 釘宮慎也 |
* 桜は終わっていたけど、緑がきれいだったね。 桜が終わってしまった鎌倉を、コミカルに考えたところが面白いね。 |
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かまくらに おじぞうさまと てんにょさま | 釘宮慎也 | |
* 古都かまくらには、たくさんの仏像があります。 「てんにょさま」というのは弁天さまだったのかな。 |
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うめとらまんの 俳句教室 (*^^* |
いゃー、みんなすごいね。 今日は2回目の俳句(はいく)教室だったけど、進歩はすごいものがあります。 とくにみんなの「新鮮な感覚」、とてもリーダーはかないませんね。 今回は、俳句の大切な「やくそくごと」、「季語」を入れることもちゃんと出来ているし、 自然に俳句の極意を体得しつつありますね。 いい俳句をつくるには、まず、いろいろあまり考えないで、こころに浮かんだことを どんどんメモしておいて、俳句にすることです。 すばらしいアイデアはすぐに忘れます。 すぐにメモしておきましょう。 今回は、たくさんの俳句がありました。 芹田くん、大脇顕くん、駿くん、古賀くん、大量の句が出来ましたね。 たくさん作ると練習になって、その中からすばらしいものが出てくるのです。 さあ、どんどんメモをして、次ぎの俳句大会にそなえようっ! |