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カブ隊・大俳句大会 |
2001年 10/14 |
10月14日、カブ隊は「親子ハイク」で鷹取山にのぼりました。 その日は、前日まで小雨が降っていたのですが、当日は本当によく晴れ、 汗ばむほどの暖かい一日で、頂上の風が本当に涼しく感じられました。 当日、参加者は全員、俳句(はいく)に取り組みました。 お題は「秋」で、秋に関する「季語(きご)」が必ず入っていることとしました。 もっとも、季語がないと俳句ではなくなりますけどね。(^^; みんな「俳句なんて作ったことがな〜い」でしたが、どうしてどうして、 とても初めてとは思えないほどすばらしい句(く)がたくさん出来ました。 ここでは、師匠が独断と偏見で優秀作品を選んで掲載しています。 |
最優秀賞 | たかとりやま 駅で見上げた うろこぐも | 古賀英太郎 |
* これはすばらしいですね。鷹取山から降りて来て、電車を待っていると 朝は真っ青だった空に、いつのまにか「うろこぐも」がありました。 秋の楽しかった一日が、よりすてきな思い出になりましたね。 |
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優秀賞 | たかとりやま てんぼうだいから 見えた秋 | 大脇 駿 |
* 展望台の眺め、すばらしいものでしたね。 山々は秋のよそおいできれ いでしたね。 不思議な形をした岩山がところどころ秋の森から出ていて、 師匠にはインカの遺跡を見ているような気がしました。 |
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優秀賞 | ハイキング がけからおちて もみじいろ | 飯村拓冬 |
* 頂上のロープを使った岩登り、なかなかスリルあったね。途中ですべっ てロープを持ったまま下に落ちると、もみじがたくさんあったね。 この句は 別に、秋の紅葉が山からあふれ出て来たような不思議な味もあります。 |
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優秀賞 | どんぐりが 木から落ちて ふまれてる | 大脇 顕 |
* 登山道に落ちたどんぐりの実、せっかく芽を出そうとしたのに、道に落ち たばっかりに、みんなに踏まれて割れてしまって、かわいそうですね。 顕くんのやさしい心とすぐれた観察眼は、将来の大物を感じさせます。 |
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優秀賞 | 秋のにわ すずめがいっぱい 運動会 | 関根 慎 |
* 秋の草花がいっぱいのにわの空き地に、すずめがいっぱい来て、にぎ やかにおしゃべりしながら遊んでいます。秋ですから、まるで運動会のよう ですね。見ている慎くんも楽しそう‥‥。 |
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そのほかたくさんの優秀作品があります。 |
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たかとりの お山にのぼるの きついよね。 | 相賀香織 | |
* かなり急な坂道が多かったね。 |
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すずしいな あきのおやまは すずしいな | 相賀香織 | |
* 頂上の風は本当に涼しかったね。 |
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目の前は 青くきれいな 秋の空 | 相賀香織 | |
秋のくさ しろくきれいな すすきだよ | 相賀香織 | |
* もうすすきが出ていましたね。 |
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秋の山 みんなで登れば きもちいい | 高林亮太 | |
* 本当に気持ちがいい一日でしたね。 |
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ハイキング みんなであるこう たかとりやま | 長谷川良太 | |
かえりみち あきのそらが きれいだよ | 長谷川良太 | |
* 本当に楽しい一日でしたね。 |
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なんじゃもんじゃ みつかんなくて くやしい | 岩本大輝 | |
* なんじゃもんじゃ、いっしょうけんめい さがしたよね。 |
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ハイキング もみじも空も 生きている | 古賀英太郎 | |
* 本当に生きているって感じがしたよね。 |
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青空の 秋のハイクで おべんとう | 古賀英太郎 | |
くりがある とげがささると いたそうだ | 古賀英太郎 | |
うめとらまん あきのよぞらを とびまわる | 古賀英太郎 | |
* この不景気どーやって年を越そうかと‥‥トホホ (^^; |
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あきのハイク でんしゃでよって つかれたな | 古賀英太郎 | |
あきのそら おにばばよりも うつくしい | 古賀英太郎 | |
* こらこら‥‥(=^o^=) |
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コオロギが やさしい声で鳴いている | 大脇 顕 | |
秋のハイク みんなではいく つくろうよ | 大脇 顕 | |
* ハイクで俳句‥‥、だよっ。 |
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秋の空 とんびがとんで 虫がなく | 大脇 顕 | |
* 顕くんの句には音があリますね。 これが みんなにない 大きな特長です。 本当にすばらしーです。 |
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岩登り トップにたって いばってる | 大脇 顕 | |
うろこ雲 ふわふわふわふわ うかんでる | 大脇 顕 | |
ハイキング みんなで歩く 秋の山 | 関根 慎 | |
秋の山 たいようポカポカ あたたかい | 関根 慎 | |
見上げれば あかい夕日だ 秋の町 | 関根 慎 | |
* 山の上から見る秋の町、きれいでしたね。 |
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あかいはな たいようよりも うつくしい | 関根 慎 | |
あきのはな みんなで食べる おべんとう | 関根 慎 | |
*ハイキングで食べるおべんとう、本当においしいね。 |
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あきことり おやこいっしょに おべんとう | 関根 慎 | |
* あそこにいる二羽の小鳥も親子かな。 |
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秋のくま 冬みんしようと 考え中 | 大脇 駿 | |
* カブ隊の「くま」は冬眠なんかしないよね。 |
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夏の虫 なき声だして メスさがし | 大脇 駿 | |
* あはは、人間もおんなじだったりして‥‥。(^^; |
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たかとりやま 秋だと感じて 空を見る | 大脇 駿 | |
* う〜ん、これも優秀作品だにゃ。 |
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山の鳥 木の実を食べて 帰ってく | 大脇 駿 | |
台風だ 木の枝折れて かわいそう | 大脇 駿 | |
秋の空 なんのくもだろ 虫のくも | 大脇 駿 | |
* 師匠は虫の蜘蛛を見ると なぜかチキンはだになります。 |
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うめとらまんの 俳句教室 (*^^* |
みなさん、なかなか良く出来ています。 とても初めてとは思えないほどです。 俳句は昔からある「詩」の一つで、5、7、5の短い言葉の中でいろんなことを表すことが 出来るんですね。 でもやくそくごとがあって、一番よく知られていることは「季語」と言って 季節を表す言葉が入っていなければならないことですね。 いい俳句をつくるには、まず、「うれしい」「たのしい」「かなしい」など、直接の形容詞をつか わないで、状態をあらわすといいですね。 また、いろいろあまり考えないで、こころに浮かんだことをどんどんメモしておくことですね。 今回ははじめてのこころみでしたが、みんな、なかなか詩心があって良かったですね。 また、しますので練習していてください。 |