第3回ウメトラマンのはいく教室 |
みなさんこんにちはっ 第3回目のウメトラマン師匠の俳句(はいく)教室です。 昨年までの優秀な「くま」が上進してしまったので 今年はどうかな〜と思っていましたが、 すぐれた感覚をもつたスカウトがたくさんいることがわかり ホット安心しました。 今回は湘南平のハイキングだったね。 みんなカメラ博士もとらなきゃとプログラムがいっぱいだったね。 そんなわけで、俳句 (はいく) の作り方を勉強するヒマがなかったね。 でもいい句がたくさんできました。 特に中村友香スカウトと、恒川星音スカウトは たくさん作ったね。パチパチ‥‥、 たくさんつくると練習になって、いい句もできます。 できなかったスカウトは次回がんばろうね。 |
最優秀賞 | かきの木が はたけのなかで 一人きり | 中村友香 | |
秋の山で木立の切れ目に畑があって、だれもいないところで枝もたわわに 実をつけたかきの木が一人ぼっちでたっています。 かきの木を「一人」と擬人化(人に見立てる)したところが物語になって とてもよくなりました。 なんとなく、かきの木の生い立ち、今まで生きてきた季節の移り変わりの 出来ごとが知りたい気持ちがしますね。 |
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優秀賞 | かれはさん 風にふかれて とんでいく | 岡崎華子 | |
秋になるとお母さんである木から、かれはが風のさそいにのってとんで 行きます。 できるだけ遠くまでとんで行けたらいいのにな、と華ちゃんは 思っていますね。 きれいな秋の林の様子がよくわかります。 |
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優秀賞 | 秋の日の かれはのおとは きれいだね | 恒川星音 | |
これは俳句の中に音が入っていますね。 かれはの音を「きれい」と感じたところが素晴らしいですね。 ただし、「秋」と「かれは」と季語(季節を表す言葉)が二つも入っています。 これは「季重なり」と言って、俳句の世界では嫌われます。 次は気をつけようね。 でも「かれは」の音が入ったとてもいい句ですので「まる」です。 |
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優秀賞 | ハイキング やっとのぼった おとこざか | 蛭川 匠 | |
あはは、前に来たことがある「くまスカウト」は「女坂」がいいと言って いたよね。 「男坂」きつかったのを知っていたからでしょうね。(*^-^* きつかった様子がじわ〜っと伝わってきます。 ただし、この句には「季語」がありません。俳句としてはルール違反です。 「ハイキング」と言う言葉を「秋ハイク」すればよくなりますね。 |
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優秀賞 | 秋のかぜ すこしさむくて あたたかい | 中村友香 | |
ほんとうに秋の風はびみょうだね。 日なたにいるとポカポカ暖かいけど、まともに風がふくところにいると 寒いよね。 季節の変わり目のようすがよく現れています。 |
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. | かれはがね かぜにふかれて さようなら | 市川裕貴 | |
秋のかれはが風に吹かれて木からはなれるとき、木から見ると 「さようなら」なんだね。(*^-^* |
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佳 作 | コスモスが かぜにふかれて きれいだな | 市川裕貴 | |
コスモスって不思議な花なんだね。 ひとつひとつはそんなにごうかな 花ではないのに、たくさん集まるとはなやかできれいなんだね。 |
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. | あきのかぜ つめたいかぜで かぜひきそ | 市川裕貴 | |
山の上の風は冷たかったね。 風と風邪、韻(いん)が合っていてちょっと面白いです。(*^^* |
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. | 赤いかき うまいかきだよ コオロギだ | 白石 拡 | |
多分この句は沢山のことを無理やり入れようとしたのだと思います。 |
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. | たのしそう おちばであそぶ 子どもたち | 蛭川 匠 | |
ほんとうに地上はおちばがいつぱいだったね。 |
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. | もみじちる かぞくであるく やまのみち | 中須絢子 | |
もみじで真っ赤になったやまみちをお父さんやお母さんとあるくとたのしいね。 |
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佳作 | あきのおか 町をみおろす テレビとう | 中須絢子 | |
テレビとうの上から見る町はどうでしたか。 テレビ塔はいつも街で一番高いところにあるので何だか 見下ろされているようですね。 |
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. | あきのかき 落ち葉といっしょに おちてくる | 岩本大樹 | |
岩本くんはセンスがいーからもっと俳句をつくってよ。 |
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. | あきの山 おちばの中に まるい石 | 中村友香 | |
佳作 | 山のぼり さいしょはルンルン あとハアハ | 中村友香 | |
あはは、(((((*^o^*)♪ そーだったね。 気持ちが素直に出ていていーです。 |
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. | 道ばたに 都会ではない すすきだな | 中村友香 | |
. | どんな木も オレンジ色に おめかしを | 中村友香 | |
みんなオレンジ色だったかな。 |
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. | あきのやま きせつでいちばん うつくしい | 中村友香 | |
. | あきばれに なつのおもいで よみがえる | 中村友香 | |
どんな思い出かな。でもどこかで似たような句を見たことが あるよーなきがします。 |
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. | あきのよる しみじみつたわる 虫の声 | 中村友香 | |
. | 土の上 はっぱがいっぱい きれいだな | 岡崎華子 | |
ほんと、かれはのじゅうたんみたいだったね。 |
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. | えん足だ たくさんあるいて つかれたな | 岡崎華子 | |
良く歩いたね。 | |||
. | あきもみじ あきのはがおち かれました | 比留間達耶 | |
枯葉はきれいだけどかれる運命にある。 |
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. | このはがね かぜにふかれて おちました | 相賀遼太郎 | |
. | このはがね 赤くいろづき おちました | 相賀遼太郎 | |
. | あきのはな いつもげんきだ ほんとうだ | 恒川星音 | |
. | どんぐりは じめんにおちて めをだした | 恒川星音 | |
. | かきのきは おいしいかきを あげること | 恒川星音 | |
佳作 | あきのかぜ あきのにおいを はこばせる | 恒川星音 | |
これは香りが感じられる俳句です。 季重なり (季節を表す語句が二つ以上入っている) でなければ 優秀作品になれます。 |
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. | ききょうは あきのななくさの なかまだ | 恒川星音 | |
. | あきのひは たべものがとれ おいしいぞ | 恒川星音 | |
. | すすきのね そとにもでるぞ そのままだ | 恒川星音 | |
. | あきのひは たのしくあそぶ いいてんき | 恒川星音 | |
. | あきのひは なつのおもいで つくろうよ | 恒川星音 | |
どーして秋の日に夏の思い出が作れるのかな。 (^^; |
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佳作 | きくのはな おすもうさんに にているね | 恒川星音 | |
ほんとうに菊人形はぼってりしてお相撲さんに似ているね。 |
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. | あきのえま きれいにいろを ぬりました | 恒川星音 | |
. | いもむしは あともうすこしで とうみんだ | 恒川星音 | |
「いもむし」は冬眠するのかな。 もしかしたら、それは「みのむし」ではないかな。(^^; |
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. | あきのひは みんなさむがり さむいよー | 恒川星音 | |
. | あきのひは かれはをあつめ カレンダー | 恒川星音 | |
ビーバー隊で落ち葉のカレンダー作ったよ。 |
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. | あきのひは みなとのさかな なにしてる | 恒川星音 | |
山の上から海がよく見えたよね。 その時、港にいるお魚さんのことを考えられた君は、 ひょっとして天才かもしれないよ。 |
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. | おちばがね 風にふかれて さようなら | 水津智博 | |
落ち葉は木からはなれると一生の終わりになります。 さようならなんて、なんとなくさびしい感じが良く出ています。 |
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. | このはがね どこかにいるよ さがそうね | 水津智博 | |
カブ隊のみなさん、こんにちはっ またまたウメトラマンのはいく(俳句)教室です。 俳句は5、7、5のきわめて少ない文字の中に 詠(よ)(*)んだ人の環境とか、感動とか、考えとか、 それこそいろんなものが表されています。 その表されている言葉が俳句を通して 俳句を詠んだ人の感動が読者に伝えられれば その俳句はいい俳句と言えるのではないでしょうか。 *俳句を作ることを「俳句を詠む」と言います。 よく言葉は「ことのは」と言われ、感情のままに詠んだり、 言葉をじっくりと選んで(言葉を磨くと言います。) 詠んだりします。 よくお年寄りが俳句を作りますが 磨かれた言葉を選ぶために頭はフル回転しなければ ならないので、それが頭の健康にいいためです。 さあ、みんなも頭をフルに動かして俳句を作ろう! |